子どもの成長を促進している
ヨウ素は、甲状腺の中に取り込まれて、甲状腺ホルモンの主原料になります。
甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促し、子どもの場合は、成長ホルモンとともに成長を促進する働きをしています。
世界の多くの国では、ヨウ素が足りないので、食塩や水にヨウ素を添加して、十分な量を摂取できるようにしています。
ヨウ素を一番多く含む食品は昆布で、ワカメ、ヒジキ、海苔などにもたくさん含まれています。日本人は海藻をよく食べるので、ヨウ素過剰が心配されてきました。
最近は、海藻を食べない子どもが増えていますが、それでも市販食品や、つゆに昆布エキスが使われているので、ヨウ素は必要な量がとれていました。
ところが海藻の価格が高くなると、海藻のだしを、グルタミン酸ナトリウムに変える食品メーカーが出てきます。
これまでは知らないうちにヨウ素を採れていたのが、これからは、意図して海藻を食べないと、不足するようになります。
ヨウ素が不足すると、子どもは発達障害に罹り、大人も様々な病気に罹るようになります。